終わらない名誉毀損
度重なる名誉毀損に耐えかねて、上祐史浩氏を提訴しました。
今回提訴したもの以外の名誉毀損についても、対応を検討中です。
ドキュメンタリー映画『それでも私は Though I’m His Daughter』(長塚洋監督)の公開以来、上祐史浩氏や上祐氏の率いるオウム真理教の後継団体・ひかりの輪による名誉毀損が、止むことなく続くようになりました。
上祐氏はわたしについて、あたかも事情をよく知っているかのように「教団の裏支配をしている」「多額の資金援助を受けている」「大嘘をついている」等のことを、様々な媒体で発信しています。
しかしながら、わたしはそもそも上祐氏と親しかったことはなく、この20年に至っては、まったく関係しておりません。上祐氏はわたしのことを元々よく知らず、仮に知っているとしても大昔のことだけです。
わたしが黙っていたことで、上祐氏らの事実に反する主張は、より社会の関心を引くように変遷し、ふくらみ続けているようです。
「松本麗華」のWikipediaはひかりの輪からの引用文であふれ、わたしに関するニュースや番組のコメントにも、上祐氏やひかりの輪の主張を元に、わたしの名誉を棄損する内容が散見されるようになりました。
また、マスメディアも真偽を確認することなく、一方的な上祐氏の主張を取り上げ、わたしの名誉を棄損する記事を掲載するなど、被害は止まるところを知りません。
名誉毀損を放置したら生きる道を閉ざされる
わたしはかつて、報道被害により「三女アーチャリー」として悪名を着せられ、モンスター扱いをされ、人権を奪われました。公安調査庁はその悪名を利用し、わたしを「悪魔」と呼ぶ教団の役員だと主張しました。そうしてわたしは、いくつもの仕事を失い、入国拒否をされるようになりました。
実際には、公安調査庁の主張は公安審査委員会ですぐに否定されており、2025年8月4日の官報ではその公安調査庁さえも、わたしが教団の役員であることを否定しています。けれども、そうした事実はほとんど報道されず、知られていません。

このまま黙って被害を甘受していたら、今度は上祐氏の主張が社会的事実とされ、やがて「松本麗華」がモンスターにされてしまいます。
わたしがカウンセラーや執筆業などをして自活しているという事実もまた、闇に葬られ、教団を支配し、献金で生活している人間にされてしまうでしょう。
わたしがどんなに事実を語っても、常に「大嘘つき」というフィルター越しに見られ、カウンセラーとしての資質や、執筆者としての誠実さも疑われて、働くことさえできなくなってしまいます。顔と実名を出しているわたしが次の仕事を見つけるのは、ほぼ不可能だと感じております。
「リツイート」や「いいね」も名誉毀損に
皆さまにお願いがございます。
名誉毀損に該当する内容のSNSへの投稿について、「リツイート」することはもちろん、好意的・肯定的な意味の「いいね」を押すことも不法行為にあたるとの判断が最高裁判所で確定(2024年2月8日)しています。軽い気持ちで「いいね」するだけでも、も不法行為責任を問われることがあります。
上祐氏のように有名人が話しているからといって、事実かどうかはわかりません。どうか冷静にご判断の上、拡散をしないようお願いいたします。

恐怖と闘いながら
――わたしはただ、生きたいだけなのに。
自らオウム真理教のナンバー2だったと述べる上祐氏が、わたしの差別を煽る側に回っているという事実が、理解できず、とても残念でなりません。
上祐氏らによる名誉毀損が始まってから、服薬量が増え、眠ることも難しくなりました。なぜここまでわたしに執着し、事実に反する主張を繰り返して絡んでくるのかと、強い恐怖を感じています。
上祐氏個人のみならず、上祐氏が率いるオウム真理教の後継団体・ひかりの輪が集団で執拗に名誉毀損を行い続けているため、身の危険も感じています。
仮に、上祐氏やひかりの輪の行動が名誉毀損にとどまるとしても、上祐氏らの発言を信じた人が何かをするかもしれません。
ひとりで出歩くとき、恐怖心と闘わなければならなくなってしまった、この現状がつらいです。
上祐氏は、わたしが作った教団で育てられたわけでありません。父や上祐氏たちが作った教団で、わたしが育てられたのです。
その教団から離れ、社会で生きていこうとするわたしの人生を、どうか尊重していただきたいと思います。
